2021. 01. 17
東洋医学での治療は、鍼で椎間板ヘルニアの治療をするだけではありません。
今回は、漢方薬でよだれやけが改善したワンちゃんの例をご紹介します。
幼少期からお口の周りがよだれやけで茶色のワンちゃんがいました。
真っ白なワンちゃんなのに、お口の周りだけ真っ茶っ茶。
よだれやけだけでなく、慢性胃炎で食が細く、食べることに興味を示さないワンちゃんでした。
食べ物を工夫したり、口周りをこまめに拭いたりしても改善しないため、漢方薬を試すことになりました。
漢方薬を始めて2か月後には少しずつ口周りの茶色が薄くなり、
半年後にはお口周りが真っ白になりました。
よだれやけが改善するにつれ、慢性胃炎も改善し、たくさん食べるようになりました。
よだれやけが良くなったので、9か月後に漢方薬を休薬しました。
飼い主様は手作りご飯にするなど努力されたのですが、漢方薬をお休みすると食欲が落ちてよだれやけが出てきました。
そのため、漢方薬を再開することになり、今も継続してくれています。
そのときの気候や体調に合わせて漢方薬の内容を微調整しながら処方し、ワンちゃんの健康維持のお手伝いをさせてもらっています。
今回の症例をご紹介するにあたり、掲載を快諾してくださった飼い主様に御礼申し上げます。
よだれやけや食欲不振は西洋医学では治療対象にならないかもしれませんが、東洋医学で体質改善することで良くなることがあります。
東洋医学は足腰の弱りの問題だけでなく、内科的な問題や精神的な問題など、様々な状態をサポートできます。
気になる症状がある方は、遠慮なくご相談ください。