常に現状否定をし、改革し続ける、現状に満足することなく、
常に、今の最善を追い求める
そんな気持ちを社名に込めました。
社名 | 株式会社not (カブシキカイシャノット) |
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経営主体 | pirica medical GROUP 株式会社not |
所在地 | 東京都世田谷区 |
代表取締役社長 | 水澤 佳寿子 |
取締役 | 深水 エリナ 疋田 賢司 松田 華織 |
監査役 | 椛沢 容子 |
資本金 | 5,000万円 |
一部抜粋 ———
私自身「わが子」のことになると、少し異変があるだけで、心臓がドキドキして血圧が上がってしまうくらい心配です。
そんな飼い主なら、必ず、「わが子を信頼できる病院に連れていきたい」と思うはず。
それが、ピリカメディカルグループを立ち上げ、動物病院「ピリカメディカルサロン」を始めたきっかけです。
INTERVIEW
「同じような目線で
我が子を見守ってくれる動物病院が欲しい」
それがピリカを創ったきっかけです。
代表取締役社長 水澤 佳寿子
8年ほど、仕事のためにトイプードル3匹を連れて、上海で生活していました。
シニア犬になると、動物検疫をクリアして帰国させることが難しくなるかもしれないと、4年前に一足先にこの子たちを日本に帰国させ、その後、私は、10日おきに上海と日本を行き来する生活に入りました。
東京の家に引っ越したら、それぞれが環境変化による緊張とストレスから、もともと持っていた、体質の弱点を悪化させたんです。
すぐに近くの動物病院で診てもらいましたが、一時的に症状がおさまっても、私が出張するたびに下痢や嘔吐を繰り返すなど、なかなか改善しませんでした。
どうしたものかと思い調べると、獣医にも「専門医」や「認定医」など、得意分野があることが分かりました。その時にふと疑問が浮かんだのです。
「人間の場合は診療科目ごとに病院が違うのに、どうして動物は一つの病院で全てを一人の獣医師が診察するのだろう。」と。
私はピリカを始めるにあたり、アメリカに行き動物病院を視察してきました。もちろん、町のホームドクターのような病院もありますが、一方で、単科診療がしっかり存在していて、がん専門のホスピスなどがあるなど、それは人間並みに充実していました。
日本のペット数は年々微増していて、「番犬」という昔ながらの飼い方ではなく、わが子同然、もしくはそれ以上に大切にしている方も増えています。
私もその一人で、「わが子」のことになると、少し異変があるだけで、心臓がドキドキして血圧が上がってしまうくらい心配です。
そんな飼い主なら、必ず、「わが子を信頼できる病院に連れていきたい」と思うはず。
それが、ピリカメディカルグループを立ち上げ、動物病院「ピリカメディカルサロン」を始めたきっかけです。
ピリカメディカルサロンの判断基準は、「自分の子にそれをしたいと思うか」です。
診療で使う薬、器具、販売するグッズやおやつ、フードなど、全てにおいて、自分の子に受けさせたくない、食べさせたくないものは絶対に提供しません。
たとえ原価が2倍でも、うちの子に使いたいものを使います。
診察時の獣医師の対応も、ほかの病院ではあり得ないかもしれませんが、ピリカでは、時に、2時間近く時間をかけてじっくり診ることもあります。
経営だけを考えれば、決して効率的ではありませんが・・・
また、獣医師、看護師などの医療チームスタッフの皆さんには、常に、「自分の子に受けさせるならどちらを選択しますか?」「自分の子だったらどう考えますか?」と聞き、プロが自分の子に受けさせたい、やりたい、と選んだ答えを採用することにしています。
もう一つ工夫していることは、獣医師の皆さんが出席したいと申し出た研修や学会、研究会への出席は、休診にしてでも、知識とスキル向上のほうへ重きを置くことにしています。講師をお招きして積極的に院内勉強会も開いています。
どなたでも、「常に勉強をしていて新しい医療知識を身につけた獣医師に診てもらいたい」と思うのではないでしょうか。単純にそのような思いを実行に移しています。
私自身の体験ですが、うちの子が病気になった時に、「どうしましたか?」と聞かれ「普段より元気がないんです」と答えても、獣医師はうちの子を普段の様子を知らないから比較できないし、「平熱は?」と聞かれても、そもそもうちの子の平熱を知っている飼い主は少ないのではないでしょうか?
だから、いつもの元気な時の様子や平熱をかかりつけ獣医師に知っておいて欲しい、と思ったのがきっかけです。
動物病院を、「病気の時だけでなく普段から気軽に通える場所にしたい」という思いを込めました。予約なしで何度でも通えて、体重測定、触診、耳掃除、体温測定、爪切りなどが受けられます。
それに、普段から病院に通い慣れていれば、犬や猫たちが病気になって、突然連れてこられても怖がりません。暴れたり吠えたりする子たちの心理的ストレスを少しでも和らげるのに役立ったらと思います。
日本が先進国だ、といつまでも思っているのはちょっと違うと思っています。今、日本で唯一、ピリカだけが行っているドイツ式バイオジェルを用いる口腔ケアエステなどは、もともとうちの子たちが上海で受けていた施術なんです。でも日本には無かったので、製薬会社に交渉し、日本の安全検査を行うなど、10か月かけて日本に持ち込みましたし、2019年には、ドイツ式自然療法を導入しています。
ドイツは西洋医学の先駆者であり、また一方でホリスティックケアの先進国です。ドイツで自然療法を中心に診察診療を行う獣医師とお話しすると、ドイツから見ると日本の動物医療は何十年遅れているのだろう?と思うそうです。
ドイツ自然療法ではサプリメントも取り入れていますが、主に組織細胞療法を実施しています。
一般的に自然療法として知られている「ホメオパシー」などと比べると比較的新しい治療法ですが、日本ではまだほとんど知られていません。
例えば、日本では、余命数カ月しかないと言われたらあとは緩和ケアしかありません。
でも、これを導入することで、その子の可能性が広がるし、仮に完治が難しくても、QOL (=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)「生活の質」「生命の質」などと訳され身体的な苦痛の軽減、精神的、総合的な活力)が格段に向上します。
例えば、わが子にもしものことがあれば、とにかく、この治療は絶対まず受けさせたいと、強く思ったことが、導入の原点です。
開業以来ご提供している東洋医学(漢方、鍼灸)とも相性が良く、多くの方に喜んでいただいていることを実感します。
2020年には、スウェーデン式バクテリアセラピーを取り入れました。
いわゆる「腸活」「菌活」という言葉の通り、体内に存在する善玉菌悪玉菌のバランスを整えて、金を活用して健康になっていく、という治療方法です。
ピリカはとっても小さなクリニックですが、「こんなところで、世界中の最先端のペット治療が日本で受けられるのだ」ということを広く知ってもらえたらうれしいですね。
現在世田谷区だけで運営しているクリニックですが、「もっと近くだったらいいのに」という多くのご要望を頂いています。それにお応えすべく、私達の医療をもっと頻繁に受けたいと思ってくださる方々の近くにいつでもいられる仕組みを作りたいです。
もう一つは、安全性が認められる優れた技術や治療法、商品を、海外から動物たちのために持ってくることもしていきたいです。
ピリカは、今後もしっかりママパパの気持ちに寄り添いつつ、技術面でも、サービス面でも磨きをかけ、大切なわが子がいつまでも元気でいられるお手伝いをしていきます。