発作のホームケア

てんかんなどの持病がある子は、季節の変わり目や気圧の変動が大きい時、けいれんなどの発作が増えることがあります。

 

けいれんなどの発作は肝疾患・腎疾患・脳神経疾患・ミネラルバランス異常など、様々な原因で起こります。けいれんなどの発作があるときは、血液検査・画像検査・脳波検査などを受けて原因を突き止めることが大切です。

 

今回はけいれんなどの発作が起こりやすい子への自然療法的なホームケアについてご説明します。

 

東洋医学的に見ると、発作は肝血虚(肝の血が足りない)、肝陰虚(肝の潤いと冷やす力が足りない)に関係することが多いです。

このため、食養生としては、血を補う食材(レバー、いわし、かつお、しめじ、ひじき、クコの実、プルーンなど)、陰を補う食材(豚肉、鶏卵、春雨、きゅうり、キャベツ、トマト、レンコンなど)、肝を落ち着かせる食材(アロエ、セロリ、菊花、かんきつ類など)がお勧めです。

 

気候や気圧の変化で発作が起こりやすい場合は、体の気圧センサーである三半規管を整えると楽になることがあります。三半規管は耳の付け根の奥にありますから、耳の付け根を優しくマッサージしてみてください。マッサージをするときはプリンをつぶさないくらいの弱い力で、指を数ミリ動かすだけの柔らかな動きでやってください。

発作が起こっている最中はマッサージをしないようにしてください。

 

 

 

発作を和らげる経穴(つぼ)もあるので、いくつかご紹介します。

 

① 百会(ひゃくえ)

背中側の正中線と、両耳先端をつなぐラインの交わる場所です

 

② 大椎(だいつい)

背中側の正中線上で、頸椎(首の骨)と胸椎(背骨)の間です。頸椎は動きますが、胸椎は動きません。首の付け根で動く骨と動かない骨との間にあるのが大椎です。

 

 

 

③ 風池(ふうち)

後頭部で、頭蓋骨の後縁(図の緑色のライン)の左右の丸みを帯びた部分のすぐ下のくぼみが風池です。

別な説明をすると、頭蓋骨の後縁(図の緑色のライン)中央のくぼみと耳後ろの軟骨(青色のライン)を結んだ線の真ん中のくぼみが風池です。

左右対称に2か所あります

 

 

 

④ 労宮(ろうきゅう)

前肢の一番大きな肉球(掌球)のすぐ上のくぼみが労宮です。

左右どちらの手にもあります。

 

⑤ 大陵(だいりょう)

前肢の一つだけ上にある肉球(手根球)の付け根の内側です。左右どちらの手にもあります。

肉球の内側か外側か分からなくなったときは、手根球の付け根を親指と人差し指で挟んで下に向かって押すようにしても良いです。

 

ツボ刺激をするときは強い力でやると痛がるので、スマホをタップするくらいの力で優しく刺激してあげてください。

発作の最中にはツボ刺激をしないでください。

 

全身が大きく動く大発作のときは治まるまで見守るだけにしてください。

軽度の発作のときは、治まるまで大きなタオルなどでくるんで抱っこしてあげてもいいです。

発作が起こった時は動画を取ってかかりつけ獣医さんに診てもらうと良いでしょう。

 

日ごろから食養生、マッサージ、ツボ押しなどを行って、少しでも発作が起こらないように気を付けてあげてください。

 

 

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