組織細胞剤と漢方薬の治療例~猫の鼻腔内リンパ腫

治療例

2020. 11. 13

ネコの鼻腔内リンパ腫は鼻の奥にできる腫瘍で、初期症状は鼻水ですが、次第に腫瘍が大きくなると鼻の上が腫れて顔が大きく変形してしまいます。

抗がん治療を行っても平均余命は6~9か月、1年生存率は20%と言われている怖い病気です。

この鼻腔内リンパ腫になった8歳の猫さんが来てくれました。

2018年冬から急に鼻水が出るようになり、抗生物質を投与しても反応しないため、2019年1月にCT検査を受けて鼻腔内リンパ腫と診断されました。その時点では、顔の変形は全く認められませんでした。

診断直後から他院で抗ガン治療を受け、それと同時にピリカメディカルサロンでドイツ自然療法の組織細胞治療と東洋医学の漢方治療を始めました。

使った組織細胞剤は、がん免疫の細胞剤と鼻の細胞剤です。抗がん剤の副作用で貧血になったときは骨髄の細胞剤も投与しました。

組織細胞療法をしていると抗がん剤の副作用が比較的軽く済むことが多く、この猫ちゃんも抗がん剤の副作用は軽度で済み、抗がん治療は予定のクールをすべて終了することができました。

治療開始から7か月後のCT検査では、がん細胞がほとんど見当たらなくなりました。

発症から1年半以上経過して平均余命はとっくに過ぎましたが、今でも顔の変形は全くなく、食欲もあり元気に過ごしています。いわゆる完解状態です

漢方薬は毎日飲んでおり、組織細胞剤も時どき追加接種して維持しています。

今は抗がん剤などの西洋医学的治療は受けず、ピリカの自然療法だけで元気に過ごしています。

これからも、この猫ちゃんが穏やかに過ごせるようお手伝いしていきたいと思います。

「うちの子の経験が皆様のお役に立てば」と、ブログ掲載を快諾してくださった飼い主様、ありがとうございました。